飛行演技細則

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飛行演技細則

 

1)日本無線航空会(略称;JRA)は飛行演技種目を下記の表3に示す通り8段階に分類して、初級クラスの演技種目(ビギナ-ズ、ナ-ビス、スポ-ツマン、アドバンス)を取得してから上位演技種目(FAI/F3A)にチャレンジして行くことが必要である。

2)エキスパ-ト級以上の飛行演技種目については、国際のFAI / F3A /P演技

  (2年毎に改定される)に離陸(K2)と着陸(K3)を加えた演技で実施する。

3)機体のクラス分類は下記の表3に示すとおりである。

  主翼長のみでなく、機体長も本年度より規定する。

  但し、エキスパ-ト級のDクラス以上の機体は、FAI/F3Aに準じた機体とする。

演技種目別機体分類表 (表 3

 

演技種目

機体クラス

最大主翼長と機体長(m)

初級クラス

ビギナ-ズ(B)

A

1,4

B

1,6

ナ-ビス(N)

A

1,4

B

1,6

スポ-ツマン(S)

A

1,4

B

1,6

C

1,8

アドバンス(A)

C

1,8

F3Aクラス

エキスパ-ト(E)

C

1,8

D

2,0

プレマスタ-ズ(P)

C

1,8

D

2,0

マスタ-ズ(M)

C

1,8

D

2,0

ス-パ-マスタ-ズ(SM)

D

2,0

4)競技会出場の資格の有効期限

  演技認定資格を取得した年度から2年以内とする。

5)機体の装備関係

  ①推進装置は適切なものであれば、全て使用可能である。  

  ②使用周波数は2,4GHz以外では、各飛行場により制限が有るので確認し対処する事。

  ③ジャイロ等の機体安定装置を機体に搭載する事を禁止。

  ④推進装置は電波が途切れた時に停止又はアイドリングになる様、フェ-ル・セ-フを設定する事。

6)騒音の評価

  機体から発生する騒音は、飛行演技終了後審査員の過半数が「うるさい」と評価された場合は、各集計採点から10点が差し引かれる。

  注;F3Aの地上での測定方式の騒音は94db以内であること。

7)飛行演技時間

  各演技種目に対する演技時間は下記の通り。

  ①ビキナ-ズ、ナ-ビス級は…5分    (エンジン始動から着陸接地迄)

  ②スポ-ツマン級・・・・・・6分30秒  (エンジン始動から着陸接地迄)

  ③アドバンス級・・・・・・・8分30秒   (エンジン始動から着陸接地迄)

  ④エキスパ-ト級以上 ・・・・エンジン始動から離陸コ-ルまで3

                  離陸から着陸設置まで8分30秒以内

8)演技に於ける注意事項

  ①エンジンなどの始動については、タイムキ-パ-の指示に従う事。

  ②機体が離陸開始で動き出してから補助員による機体方向を修正した場合は失格となる。

  ③飛行演技中に部品等(機体の一部)落下物が有ったその時点で採点は終了となり、速やかに着陸する事。

  ④離陸方向と同じ方向での着陸が原則。

  ⑤電動機は着陸後速やかにバッテリ-電源の接続を外す事。

  ⑥飛行演技中に、危険又は気象状況により審査員が着陸するよう指示することがある。

  ⑦気象条件等により演技を中断して再飛行が可能に成った場合は、残りの演技から続行して行うことが出来る。

9)各演技種目の演技解説は別紙参照。